2022/9/10 ワインと暮らすメールマガジン
こんばんは
今日は私のお気に入りのカフェの話です。
昨日、流山市内にある「蔵のカフェギャラリー灯環(とわ)」というカフェに行ってきました。
築120年を超える土蔵を改築したカフェで、流山の特産品である白みりんを使ったスイーツや、麹マイスターのオーナーが作る美味しく体に優しいお料理が人気のカフェです。
流山市に引っ越してきてまだ誰も友達がいなかった頃、市の広報誌を見てなんだかとても気になって、1歳になるかならないかの娘を抱っこしながら恐る恐る入ったのが出会いでした。
このお店の好きなところは沢山ありますが、私は美味しい珈琲を飲んでホッとしたいなと思う時によく行っていました。
一人で、何も持たずに行っても退屈しません。
何故ならこのお店にある本は私にとってどれも開いてみたくなる本ばかりなのです。
それもそのはず。お店にある本の数冊は我が家にもあり、時々読み返しながら大事にしている本です。
お店の食器も温もりがあってすごく好きだなと思ったら笠間焼や益子焼を探して買い付けてきているのだそう。
私も焼き物は好きで、特に笠間は学生時代から遊びに行っては少しずつ買い集めてきました。
また昨日行った際に驚いたのは、壁にかかっている絵に見覚えがあったこと。
「これは花森安治さんの絵ではないですか?」
と聞いたらまさにその通り。
お互い「また同じものが好きなんですね~」と顔を見合わせて笑ってしまいました。
花森安治さんは、雑誌「暮らしの手帖」の初代編集長にして表紙画や挿絵も描かれていた方です。
普通の暮らしを愛おしむ心、独自の瑞々しい視点が伝わってくるような絵で、ごく身近なありふれたものを描いているのに力強く温かみがあるのが特徴です。
カフェにかかっていた絵とは違うのですが、我が家もリビングに花森さんの小さな絵を飾っています。
道理で居心地がいいはずです。
このカフェのオーナーさんとは好きなものが似ているのです。
肝心のお料理ですが、
特に“みりんdeスィートポテト”は何度食べたか分かりません。
ホクホクして滑らかなスィートポテトの生地をオーブンで表現が少しカリッとするぐらい焼いて、その上に煮切りみりんのソース、横にはバニラアイスとミントが添えられているのですが、その温かさと冷たさのバランス、口の中で珈琲と出会った時の安堵感がたまらないご褒美でした。
9/12(月)をもって現在の場所は閉店され流山市内の別の場所へ移転されるとのことなのですが、その前にもう一度だけ伺いたいと思い、予約でいっぱいのところダメもとでキャンセル待ちをしていました。
ほとんど無理だろうなと思っていたところ、「席が空いたので今から来られますか?」と不意に電話が来たのが昨日でした。
車で向かいながら“ご縁に導かれているなぁ”と感じました。
一つでも共通点があるとそれだけで会話が盛り上がり心が華やぐものですが、このオーナーさんとは一つどころじゃない共通点がありました。
沢山の言葉を交わさなくてもあの場所に行くだけで充分な満足感がありました。
きっと場所が変わっても、これまでと変わらず私はあのカフェを目指して出かけるのだと思います。
少しでも気になったら行ってみる。
自分のアンテナがわずかでも震えたら飛び込んでみる。
そうやって出会うものに偶然の出会いは無いのだろうなと思います。
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数時間前に教えていただいたのですが、今日は中秋の名月で満月が見られるとのこと。
満月と重なるのは今年と来年、その次は2030年までないそうです。
こんな素敵な情報を教えていただけたのも偶然ではないのでしょう。
これから夜空を見上げようと思います。
皆さま、秋の始まりの素敵な夜をお過ごしください。
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河田 安津子
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