2022/9/1 ワインと暮らすメールマガジン
皆さん、こんにちは
涼しくなってきましたね。
夏が終わっていくのを感じると急に年末が見えてくるような気がするのですが、私だけでしょうか?
ワイン講座やイベントの際に「ワインとチーズの相性について教えて欲しい」というお声をよくいただくので、今日はそのお話から。
「ワインとチーズの相性を探る」という講座を2年ほど前に開催したことがあります。
リクエストによる開催だったということもあり、とてもご好評いただいたのですが、実は中々苦労しました。
「ワインとチーズは切っても切れない関係」のように言われますが、私はこの二つをペアリングさせるのは難しいなと思うのです。
チーズといっても、モッツァレラチーズのような癖のないフレッシュなタイプのものから、熟成させたり灰をまぶしたり、カビを付着させたりと、匂いも味わいも独特なチーズが沢山あります。
それぞれ美味しいので私もチーズは大好きなのですが、ワインと一緒に楽しもうとすると、繊細なワインの味わいが全く別のものに変わってしまったという経験も少なくありません。
ワインとチーズの王道の合わせ方があるとしたら、それぞれの産地を合わせるという方法でしょうか。
ワインもチーズも、その土地の歴史や文化、食生活の中でともに食され磨かれてきた経緯があるので同じ産地であればほぼペアリングできるのだろうと思います。
でもその方法だとちょっと小難しさが残りますよね。
そのワインとチーズの産地を知っていることが前提になりますから。
ワインとチーズ、それぞれの産地が同じではないペアリングも勿論あるはず。
幅広く合わせられるコツをつかみたい。
私はそう思います。
先日、レストランで5種類のチーズを盛り合わせたプレートを楽しむ機会がありました。
その5種というのは、コンテ(ハードタイプ)、ブリー(白カビタイプ)、スティルトン(青カビタイプ)、シェーブル(シェーブルタイプ)、エポワス(ウォッシュタイプ)、という見事にタイプの異なる5種類でした。
どれもそれぞれの個性を持ち、味も匂いも癖が強いチーズです。
そこへ、「ワインはどうしますか?」とソムリエの方。
少し考えて、白ワインでお勧めはありますか?と尋ねました。
考えて持ってきてくださるとのこと。
全くタイプの違うこの5種類に合わせる1杯のワイン。
持ってきていただいたのはドイツのリースリングでした。
スッキリとした酸味にほんのりと蜜っぽさを感じる辛口の白ワインです。
曰く、「チーズにちょっと蜂蜜を垂らすイメージ」とのことで、なるほど深く納得しました。
確かにそれぞれに塩気と甘味のコントラストが効いてよく合います。
一口食べるごとにワインが姿を変えるような楽しさがあり、とても幸せな時間になりました。
一つ気がかりだったのは、私が「白ワインで」と答えたあとに少し間があったように感じたので、もしかしたらその方は赤ワインをお勧めするイメージだったのかもしれません。
赤ワインだったら何を選んでくれたのだろうかと、惜しいことをしてしまったような気持ちになります。
ワインとチーズのペアリングの参考になれば幸いです。
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話は変わって、「人生を豊かに愉しむためのワイン学」の2022年度下期(10月以降)の内容と日程が決まりましたのでご案内いたします。
チラシ画像を添付いたしますのでご覧ください。
(先日講座にご参加いただいた方々にお配りしたものです。)
Webサイトにも順次反映して参りますのでお待ちいただければと思います。
下期から変更となる点をお伝えいたします。
①2クラスの同日開催について
1つのテーマにつき2クラス分ご用意しております。
同日に2クラスを開催しますので、参加ご希望のテーマがありましたら、12:30~14:30の回、15:30~17:30の回のいずれか一方をお選びください。
なお、1クラス定員16名様となります。
②価格改定について
大変心苦しいのですが、近年の配送料の上昇や世界的なインフレ傾向などの理由から、受講料を現状の3,500円から4,000円へと改定させていただくこととなりました。
今後も“やや気軽に楽しめるワイン~中々手が出せない価格帯のワイン”まで皆さんと一緒に分かち合いながら、楽しくためになる場をつくれるよう頑張って参りたいと思いますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
最後に、講座へのお申込みですが、このメールを読んでくださっている皆さまは「会員」でいらっしゃいますので、9/20(火)9:00~お申込み受付となります。
(会員以外の方への受付は1週間後の9/27(火)となります。)
申込みURLは改めて送らせていただきますね。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
先日「夏の終わりが一番夏バテになりやすい」と聞きました。
疲れが出やすい季節ですので、くれぐれもご自愛くださいませ。
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河田 安津子
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