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冬と春の間に飲むシチリアの赤ワイン

2023/2/20 ワインと暮らすメールマガジン


こんにちは

今日はご近所にあるヤオコーさんのワインレビューを。

以前もメルマガでご紹介したことがあるかと思いますが、

ヤオコーさんには月に一度ワインの価格が割引になるというワイン好きに嬉しい企画をされています。

ワイン全般が20%割引になる日とヤオコー直輸入ワインが30%割引になる日とがあり、割引デーのワイン売り場はやや混みます。

先日、ヤオコー直輸入ワインを購入したので今日はそのレビューを。

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【ワイン】

ナクリ ヴィットリア ネロ ダヴォラ

【生産地】

イタリア/シチリア

【ワイナリー】

モルティッラ

【ブドウ品種】

ネロ・ダヴォラ

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このワインを手に取ったのはエチケットに惹かれたからでした。

実はこのシリーズのワインは3種類あって、一枚の絵が3つに分割されてエチケットになっています。

その3本が並んでいると1枚の絵になり、アンリ・マティスの「ダンス」という絵にちょっと似ているのです(マティスが好きです)。

今回は、その3本のうちの一つ、ネロ・ダヴォラというブドウ品種を使ったワインにしました。

シチリアはブーツの形をしたイタリア半島のつま先の方にある、地中海最大の島です。

陽射しが強く夏の気温が高いことで知られ、ブドウもしっかりと熟した濃厚なタイプの赤ワインが多い印象があります。

抜栓する前は、リッチな果実味、凝縮感、タンニンもしっかりとした濃厚な赤ワインを想像しましたが、グラスに注いでみると、そんなに濃い色合いではありません。

どちらかというと透明感のあるルビー。

口に含むとイキイキとした酸、ほどよいタンニン、フレッシュな果実味、と、思ったより重心が高め。

個人的にはするすると飲めるタイプの赤ワイン。

(本当にするするとあっという間に飲んでしまいました。笑)

合わせた料理や、甘酸っぱい苺を使ったサラダ、ブリーなどあまり癖の無い白カビタイプのチーズ等といただきました。

重すぎず、軽すぎず、果実味と酸味とタンニンのバランスが良い赤ワイン。

夜の寒さがほんの少し和らいできた今の季節に良さそうです。 (ちなみにヤオコーさんの営業員ではありません)

シチリア=乾燥していて暑い⇒濃厚な赤ワイン

かというと、一概にそうではないのですね。

地球の温暖化で全体的にブドウの糖度は上がる一方で酸は低くなりがちなことが問題視されている今、「いかにしてブドウの酸を保つか」は重要なテーマで、ワインの造りてさんたちが苦心しているところだと思います。

暖かい産地の赤ワインに酸があると、おぉ!と嬉しくなってしまいます。

ちなみにイタリア・シチリア州は4月から開講する2023年度の「人生を豊かに愉しむためのワイン学」でも取り上げる予定です。

来期のスケジュールとテーマについては、今週末の講座とメルマガ等でお知らせして参りますね。

それでは、今日も一日お疲れさまでした。

次回は3/1にお送りします。

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河田 安津子

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