森のマルシェキッチンフェスタ Onlineと私

先日、「森のマルシェ キッチンフェスタ Online」という大きな仕事を終えました。

「私の2020年は森のマルシェ キッチンフェスタ Onlineだった」と言ってもいいぐらい、頭と心と時間を占めた仕事でした。


最終回の配信が終わってしばらく寝かせないと言語化できないぐらい感じたことや学んだことの量が多くて、しばらく無言でグルグル考えていましたが、うずうずしてきたので仕事納めの今日ようやくPCに向かっています。


コンセプトづくり

このお仕事をいただいたのは確か5月か6月の初夏でした。

ご連絡をいただきソファから飛び起きて、年末までのスケジュールがある程度見えて、やることをざっくりと整理して、もうこれは腰を据えて取り組もうと思ったところから私の人生はゆっくりと方向転換が始まりました。

誰が何のためにやるのか。何が成功で、何が失敗なのか。私で務まるのか。

普段ならそういうところから考えてしまう私なのですが(もちろんそれも考えますが)、成功や失敗よりも何よりも、誰が何と言おうと全力でやろうとバチッと心が決まり、それだけでもうワクワクしました。

こうしてみよう、あぁしてみよう、こうやってみたら視聴者も飲食店も生産者の方も嬉しかったり楽しいんじゃないか?思ったことは全部ぶつけてみよう、そんな感じのワクワクです。

全体的な企画は森のマルシェ実行委員会様からいただきましたが、それを基にどんなコンセプトでやろうかなぁと考え始めました。

今まで出会った「素敵だな」「こういうのいいな」「好きだわ」と思ったものや記憶を探して集めて整理してなんとなくの方向性を考えました。


レシピづくり

今回の企画の趣旨を説明し、レシピはそれぞれの飲食店の方々に考えていただきました。単に料理の作り方、というものではなく、お店の魅力も併せて伝えられるようなレシピにしていただきました。そのうえでそのレシピを視聴者の方々が家庭で作る際にどんなシーンでどう楽しんでいただけるか、どうすればこのレシピの魅力を伝えられるか、美味しく作れるコツを伝えられるかに腐心しました。

レシピを書いて渡すだけなら簡単なんですよね。でも折角動画で映像や言葉で伝えられるのだから、イメージを丁寧に伝えたい。

何度か自分で作ってみることでそのレシピの魅力が不思議と降りてくるんです。あぁこういうシーンでこんな風に楽しんでいただきたいなと。そこにワインを合わせて紹介できるなんて、あぁ。幸せな企画でした。


料理動画撮影

今や巷にあふれている料理動画ではありますが、いざ撮ろうとなると緊張感が走ります。料理動画撮影自体は森のマルシェ実行委員会のスタッフの方に対応いただき、私はディレクションを。材料とシェフの時間を無駄にしないよう精一杯の準備をしました。

この料理動画撮影がものすごく勉強になりました。シェフの方々が普段何気なくやっている作業の中にコツや美味しくなるヒントが隠されています。気合を入れてここで教えていただいたことを一言一句メモりました。


ワイン選び

各レシピに合わせたワインを選びます。得意分野。

でも予算がありますので自由にというわけにはいきません。

無数にあるワインの中から何故そのワインなのか?という部分も重要です。

試作した料理を心静かに味わって分析して、引き出しの中を探す様に合うワインを探します。いくつかあたりを付けて飲み比べてみます。

食材や料理の味わいに合うことはもちろん、季節やそのワインを飲むシーンを考えて、おうちで気分を盛り上げながら楽しい食卓になるようにと考えました。


オンライン配信

ド緊張です。その一言に尽きます。

ポイントを余すところなく伝えられるよう台本を作り、シェフの方々にもお時間をいただいて練習しました。どの回もポイントが盛りだくさんで話す内容が多かったと思います、すみません。

鏡を見て練習したり、動画に撮って練習したり、妹に付き合ってもらったり。前回の配信を見て反省するというのも一つの練習ですが、これが一番辛かったです(涙)。自分の話し方なんて嫌いだ!丸ごと変えてやるとボイトレスクールも探しましたが、そんな時間もありませんでした。

緊張で中々笑顔になれない私のために妹におもしろ動画や画像を送ってもらい、直前までそれを見て本番に臨んだことも。「何やってるんですか?」と不審がられましたが遊んでたわけではありません。これは涙ぐましい努力です。

台本は暗記したりしなかったり、色々やってみました。覚えなければならないフレーズはあるものの、頭の中や心の中にあることを心を込めて笑顔で話すということができればOK、というのが私の結論です。普通過ぎる結論で脱力ですがそんな当たり前のことに身をもって気づかされました。


ポスター、パンフレット、レシピブックづくり

ポスターのデザイン、レシピブック等はデザイナーの中村寿奈さんにお願いしました。

デザインが作る全体的な印象の重要性を常々感じています。大袈裟な言い方かもしれませんが、良いデザインに企画の魂は宿ります。でもそのイメージを初めて一緒に仕事をする方に言語化して共有するということはとても難しい。もう信頼してお任せすることにしました。中村さんのSNSをよく拝見していたのでそのお人柄やお仕事に対する姿勢を見ていたのもあり安心してお願いできました。自分の考えていることや世界観を発信するということは大事だなぁと改めて感じた場面でした。

料理写真は私が撮影しましたが、一枚画質が荒いものになってしまいました。写真撮影のためにお忙しいシェフにもう一度同じものを作ってもらうなんて‥!と半泣きになりましたがどうにかクリア。トラブル対応はつまるところ力になるな、なんて今はゆったり振り返れますが、冷や汗とともに自分の力不足にドキドキしました。一体私はこれからやってくるであろう無数の壁を乗り越えられるのだろうか‥

でも乗り越えるしかないですよね。それが成長ってことだとやっぱり今はゆったり振り返るのみです。頑張ります。


ちなみにレシピブックは現在流山おおたかの森駅などで配布中です。是非ご覧ください。見つけたらラッキーです。無料で配布されています。

そして、今回ご協力いただいたKIJI CAFEさん、央製パン堂さん、灯環さん、そば懐石あずみ野さん、ブラッスリーしんかわさんにも是非足を運んでみてくださいね。動画のアーカイブをご覧いただいてからお店に行かれるとよりお楽しみいただけると思います。こんなシェフが作っているんだなと知るだけでただのお料理ではなくなりますよ。


仲間について

フリーランスなので基本一人で考え一人で行動しています。

フリーランスになりたての夏ごろ「寂しがり屋なのに益々一人ぼっちになってしまった、仲間がいる人はいいなぁ」と心細く思っていました。そんな中今回のお仕事を通して自分のことをとことん話したり、相談したり励ましてもらったり、同じ目的地に向かって隣を歩いていてくれるIさんの存在は期間限定だとしてもありがたく、心が温かかったです。

Iさんが作ってくださった私のドキュメンタリー動画「今日もおつかれさまでした!」は文字通り宝物です。お忙しいのに何でこんな動画を作ってくださったんだろうと、これも文字通り胸がいっぱいです。

この動画の撮影の日、緑萌える公園で一体どんなことを話そうかとモジモジしていると、Iさんが「さぁどうぞ、思っていることを話してください」と向けてくれた温かい眼差し、私のリュックサックがガバッと開いていて中に入っていたエプロンを落っことして落とし物センターに駆け込んだことなども忘れないように併せて書き留めておきたいと思います。森のマルシェ実行委員会のスタッフの方々、コレやってみ!の佐藤恵美さん、一緒に企画を作って行く仲間がいるというのは本当に心強いものですね。一人で仕事していても仲間はちゃんと作れるんだというのはこれから仕事をするうえで勇気になりました。


今回ご協力いただいた店舗、KIJI CAFEさん、央製パン堂さん、灯環さん、そば懐石あずみ野さん、ブラッスリーしんかわさんは、仲間というよりもはやファンです。

それぞれのレシピにシェフたちの食べる人や作る人への愛が表れていて、小さな会話の一つ一つ何を話しても学びでしかなく、どの回も終わると安堵と寂しさで一杯になりました。

寂しいのは苦手ですが、寂しくなるほど好きになれるというのはいいものです。また皆さんの心のこもった美味しいお料理を食べに行きますね。


最後に

最後のバックヤード配信が終わって10日。

「多くのことを学ばせていただきました」という一言では片づけられず、では何を感じたんだろう?とようやく振り返ることができました。

楽しくて苦しくて、夢中になれて、とてつもない成長の時間をいただいたのだと改めて。

この感謝の気持ちをつまみに、2020年仕事納めの今夜、美味しいワインを飲むことにします。




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